前回のおはなし
午前7時。写真で見る以上にどんよりとした空模様。
気温は当然のように20℃を割り、たぶん出発時点では15℃前後だったんじゃないかなぁと思う。当然ながらこんな中をメッシュジャケットで走ったら凍死するし、3シーズンジャケットでもかなりしんどい思いをする。
おまけに風が強い。降水確率も30%(昨晩の時点では40%なので若干良くなってはいる)と死亡フラグが積み重なっていく……が、この旅で私は才能を開花させることになる。
十和田市と函館市を結ぶルートは、どっちにしろフェリーなのだが、青森港から乗るか大間崎から乗るかで所要時間と金額が若干異なる。
青森発着の方が近く、便数も多いが、乗船時間が4時間弱と少し長くお値段も若干張る。一方で大間発着は青森よりも100km弱遠く、1日2便しかないが、90分で2地点を繋いでくれる。
青森11時便、大間14時便で時間差が30分なら、余裕のある大間ルートを選択するのが賢い大人ってもんだ。もっとも、賢い大人ならフェリーを事前に予約するし、高速道路を使用するし、なんなら青森まで自走なんてせず仙台から苫小牧までワープする。そもそも250ccならともかく150ccのADV150でそんな長距離走ろうという発想が常人離れしてるんだわ。
まあ貴公にはこの先1600kmぐらい走ってもらうからその辺覚悟しとけよ?
むつ市入ったあたり
雲の厚さがおわかりいただけると思う。
この時点で時刻は9時半、気温は17℃。メッシュライパンの上からワークマンのイージスを履いて、ジャケットの内側にユニクロのダウンを着込んで走る。
太陽が出ないのが思いの外辛い。いつ雨が降ってくるかとヒヤヒヤするのもよろしくない。
あとここの自販機ではこの時期でもホットドリンクを販売してたのでとても偉い。
北東北限定とか言われたら飲んでみたくなるじゃん。
味は……ふつうですね!
大間崎
11時20分ごろ到着。
ざっくり160kmぐらいを1~2回の休憩でスムーズに走ってきたんじゃないかな?
北上するにつれて移動先だけ青空になっていくという謎の現象に遭遇する。この写真だと函館方面は雲が厚いですねぇ……
景色はきれいだけどあんまり見どころないな?
おなかも空いてないのでさっさと移動しよう。
津軽海峡フェリー大間ターミナル
20分も走らんうちに着いてしまった。そらそーだ。
これまで新潟、秋田、仙台、大洗と北海道行きのフェリーターミナルを写真に収めては乗らずに帰ってきた身としては、いよいよ乗れるとなると流石に心がワクワクする。
※この時点ではまだチケットを取れていない
※チケットが取れない場合青森に引き返してワンチャンに賭けるしかない
まあ運と勢いだけで今日まで生きてきたので、当然のように確保するんですがね?
やっぱ船はいいな!
由緒正しい乗船スタイル pic.twitter.com/r3ufGUvVwD
— 村崎しじみ🎲VARIABLE_Tuber (@443murasaki) 2021年6月22日
特にやることもないので出港後はそのまま寝る。
このあとの予定は全くの未定なので、体力は稼げるうちに稼いだ方がいい。せっかく運賃払ってるんだから、ここは効率よく回復に充てさせてもらおう。奥にいるおっちゃんは出港前から寝てたしあいつプロだな?
函館
なんやお前晴れとるやん。
私は高気圧かなにかか?
学生時代ぶりの北海道にテンションが上がる。
天気も知らんうちに大変よろしい感じになっており、おまけにここは寿司屋の駐車場なのにクソ眺めが良い。
多分この旅で一番楽しみにしていた寿司テロの時間がやってきた。
対戦よろしくお願いします。
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!
説明いる?
みたまんまネタの大きさが段違いなのよ。
んでもって鮮度も抜群、生臭さなんて言葉はここの辞書には無いの。
道民ずるじゃん!(ずるじゃん!)
フェリーの代金はかかるが、青森まで自走して人間だけフェリーに乗せて函館観光は正直ありかもしれないと思った。というか多分3ヶ月以内にまた食べに行く。
そんぐらい衝撃的なSUSHIをたらふく食べたので、文句なしの優勝。
身体中に力がみなぎる!
よーし行けるところまで行くぞー!!
…………
……
…
宿がないので強行突破が決まりました
— 村崎しじみ🎲VARIABLE_Tuber (@443murasaki) 2021年6月22日
小樽まであと130キロ飛ばします
※午後7時36分
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本日のお宿
シェアハウスというかゲストハウスというか、なんかそういう感じのお宿。
ハイシーズンならここで数多の会話が繰り広げられるのだろうが、この日は私以外の宿泊客はいなかった。意図しない貸し切りである。
Booking.com経由で3,500円と大変お安かったので、ある種強行軍的な大移動をしてまで行ったわけで。この明晰すぎる判断が翌日に繋がってくることになる。
この日の移動経路は大体こんな感じ。
ここで前日に立てた予定をもう一度見てみよう。
【明日の予定】
— 村崎しじみ🎲VARIABLE_Tuber (@443murasaki) 2021年6月21日
0830出発
1130大間崎到達
1300乗船手続
1410出港
1540函館港着
1600下船
以降移動などなど
函館泊
ちなみに明後日は宗谷岬までぶっ飛ばす
ちょっと何言ってるかわかりませんね。
きょうもおビールをキメながら動画ファイルの移動をします。
余談:SDカードのトラブル
アクションカメラとしてInsta360 One Rを利用しているが、360°カメラは2つのレンズで動画を撮影する関係上、SDカードの速度が大きく影響する。
遅すぎるSDカードでは動画ファイルの生成速度にカードの記録速度が追いつかず、まず撮影は不可能なので、すくなくともU3クラスのR/W速度が必要になる。
今回持っていったのはSanDiskの256GBが2枚、Gigastoneの256GBが1枚。どちらもA2と銘打たれているが、この日使用したGigastoneのカードは速度不足で録画がとにかく途切れまくった。
最高画質は5.7K/30FPSなのだが、これで記録するとせいぜい4分で強制停止。画質を落として4K/30FPSにしてみたが、それでも10分経たずに止まってしまう。一方のSanDisk製SDカードは、この旅が終わるまで一度も止まることなく記録をし続けてくれた。
価格としてはGigastoneの方が数百円程度安いが、記録媒体の信頼性としては心もとない。幸い、手持ちのSurfaceがSDカードに対応しており、サブストレージとして活用できるので使いみちがないわけではないが、信頼性の観点でいくとSanDiskは安定してるなーという印象を持った。
数百円を惜しんでゴミ掴まされるぐらいなら、多少高い金出しても信頼性の高いブランドを選ぶべきで、これはSDカードに限った話ではない。もっとも、必要な性能にだけ極振りして他で徹底的なコストカットを図るKOMINEみたいなブランドもあるので、一概に安かろう悪かろうというわけではない。要求性能に対する信頼性は、ちゃんと情報を集めた上で納得してお金を出す、というのが大事だよ、というお話。
明日は北海道のてっぺん、宗谷岬を目指すよ!
続き